2011年8月20日土曜日

マムシを食らふ

島にはすばらしい自然が残り、人々の心を癒してくれる
しかし、それは人間に対して
都合の良い物ばかりではない
例えば、スズメバチ、ムカデ、ウツボ、ウミヘビ等々
会いたくない生き物が山ほどいる
そして、その中の一つがマムシである

噛まれて放置しておけばその毒で命はない
また、たちの悪いことに
一度、噛まれてしまうと
2度目からは血清が効かなくなってしまう。

そんな恐怖の生き物を小学生の時、親戚の家で食べた事がある
干してカラカラになったものだったが、
恐怖の生き物を食べることで
元服の儀式を済ませたような思い出であり
もう一度是非とも食したかった
しかし、いざ捕獲してみても気持ち悪くて
いつもカラスにあげていた

マムちゃんの昼の行動は鈍い
殆ど酔っ払ったカエルみたいである
ただ、万が一にも捕獲に失敗すると超ヤバイのでそれなりに緊張する












今回は池の中でカエル君たちと仲良く居たところを発見
奴には逃げ道がない
もちろんこの池にオイラが落ちたらヤバいけど
そんなヘマはしない
発見後小一時間
知り合いから高枝きりバサミを借りてきて
パクッと首を抑え、またもや首をザクリ

ここからが気合の入れどころだ
ウッシャア!と水洗い

「マムシ さばき方」で検索すると手で剥けと出ている
ヌルッ
スー
剥げたー
気持ちいいくらい綺麗な肌
食する部分を大切に陰干しし
皮も記念にとっておく
さあ、一夜干

さばき中


陰干し中

検索エンジンでさらに調べると
腹の中から子マムシが出てきて
そいつに噛まれないよう注意とあった
なにー!
もしや、と思い捨てた内臓をみると
居るは居るは
5匹の子供たち
マムシをみたら殺らんといかんよ
と農家の人が言っていた意味がよくわかった
放置すれば5匹のマムシが増えるところであり、そいつらはこの辺をうろつく

夕方
一夜干しになったマムシの骨と皮に醤油をかけて
ジーと焼く
皆で食う
うーんグルタミン酸の旨味がいいねえ~
はるか彼方、昔食べた味を思い出す

サバイバルな夜だった
翌朝、池のカエルの声が
「ケロー、ケロケロ、鬼を退治してくださって、ありがとうございます!ケロー」
って感謝しているように聞こえた

池の中から蛙たちの感謝の合唱が、、、






2 件のコメント:

konbaba さんのコメント...

昔、国立に「うなちゃん」って鰻屋があって、入口君が店にへびがよくでるので「へびちゃん」なんだよって言ってたね。味は鰻に似ていた?もうじき指にマムシをはさんでクルマを運転しそうだね。

hamer さんのコメント...

オレ達が島を徘徊してる頃は
マムシなんてあわなかったよな〜
今年は連チャン、当たりの年
味はブダイ、カワハギに近く、肉は少なし
食っても
鼻血は出なかったけどね